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松風電設のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

佐世保市に会社を構え、長崎県のエリアで電気工事を行っている

松風電設株式会社、更新担当の富山です。

 

 

ヒートポンプユニット設置

 

 

 

 空気の流れが“お湯の効率”を変える

 

エコキュートのもう一つの主役、それがヒートポンプユニット
この装置は、外気から熱を集めてお湯をつくる「空気の熱交換器」です。
つまり――空気がうまく流れないと性能を発揮できません!

設置場所の選び方や配管ルート、霜取り対策まで、
ここではプロが気をつける設置のポイントを詳しく見ていきましょう


通気性の確保が最重要

 

ヒートポンプユニットは、エアコンの室外機と同じく、
背面と前面から空気を吸い込み・吐き出して熱交換を行います。

このため、
前方は50cm以上・背面は20cm以上・側面も最低30cmの空間を確保するのが理想です。

狭い場所に設置すると、
排出された暖気(または冷気)が再び吸い込まれて効率が低下し、
結果的にお湯の沸き上がり時間が長くなってしまいます


配管距離の最適化

 

ヒートポンプと貯湯タンクは、配管でつながっています
この距離が長すぎると、熱ロスが発生して効率が悪化します。

理想的な距離は、
3m以内(最長でも10m以下)

配管はできるだけ短く、曲げを少なく、断熱材をしっかり巻くことで、
エネルギーロスを防ぎます。

また、配管ルートは勾配をつけて水抜きできるように施工するのが基本。
冬場の凍結を防ぎ、長期的な安定運転につながります。


❄️ 冬場の霜取り運転対策

 

寒冷地では、冬場にヒートポンプの熱交換フィンに霜が付着します。
これを防ぐため、ユニットには自動霜取り機能が搭載されていますが、
設置条件によっては霜が多く付く場合もあります。

そのため、以下のような工夫が大切です

  • ヒートポンプの排水口を凍らせないよう、地面の勾配を確保

  • 排水受け皿の設置で、氷が地面に広がらないようにする

  • 雪が吹き込まない方向に設置し、吸気口を塞がない

雪国や寒冷地では、霜取り時の排水が凍結して
ファンが回らなくなるトラブルもあるため、
「冬場を想定した設置」が欠かせません⛄


運転音への配慮

 

ヒートポンプの稼働音は40dB前後(エアコン並み)ですが、
夜間運転や住宅密集地では音の反射や振動に注意が必要です。

  • 隣家との距離を取る

  • コンクリート壁など反射面を避ける

  • 架台に防振ゴムを使用し、振動を吸収

こうした配慮により、「静かで快適な運転環境」が実現します


点検・メンテナンススペースの確保

 

ヒートポンプは定期点検が欠かせない機器です。
背面や側面が狭いと、フィン洗浄や部品交換が困難になります。

点検口として前面に80cm以上の作業スペースを確保することで、
将来のメンテナンスもスムーズに行えます


設置環境の最適化が性能を左右する

 

ヒートポンプは“空気の流れ”を使う機械。
つまり、設置環境が性能に直結します。

風通しが良く、排水処理がしやすく、メンテナンスも行える場所――
そんな場所を選ぶことが、長く快適に使うための秘訣です✨


まとめ

 

✅ 通気性の確保が効率アップの鍵
✅ 配管距離は短く、断熱材をしっかり施工
✅ 冬場は霜取り運転と排水凍結に注意
✅ 防振対策とスペース確保で静音化
✅ 設置環境の工夫が性能と寿命を決める


エコキュートは「空気」と「電気」でお湯を生み出す、省エネの象徴
その性能を最大限に引き出すのは、確かな設置技術と細かな配慮です。
見えない部分こそプロの腕の見せどころですね✨

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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