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月別アーカイブ: 2025年10月

松風電設のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

佐世保市に会社を構え、長崎県のエリアで電気工事を行っている

松風電設株式会社、更新担当の富山です。

 

 

ヒートポンプユニット設置

 

 

 

 空気の流れが“お湯の効率”を変える

 

エコキュートのもう一つの主役、それがヒートポンプユニット
この装置は、外気から熱を集めてお湯をつくる「空気の熱交換器」です。
つまり――空気がうまく流れないと性能を発揮できません!

設置場所の選び方や配管ルート、霜取り対策まで、
ここではプロが気をつける設置のポイントを詳しく見ていきましょう


通気性の確保が最重要

 

ヒートポンプユニットは、エアコンの室外機と同じく、
背面と前面から空気を吸い込み・吐き出して熱交換を行います。

このため、
前方は50cm以上・背面は20cm以上・側面も最低30cmの空間を確保するのが理想です。

狭い場所に設置すると、
排出された暖気(または冷気)が再び吸い込まれて効率が低下し、
結果的にお湯の沸き上がり時間が長くなってしまいます


配管距離の最適化

 

ヒートポンプと貯湯タンクは、配管でつながっています
この距離が長すぎると、熱ロスが発生して効率が悪化します。

理想的な距離は、
3m以内(最長でも10m以下)

配管はできるだけ短く、曲げを少なく、断熱材をしっかり巻くことで、
エネルギーロスを防ぎます。

また、配管ルートは勾配をつけて水抜きできるように施工するのが基本。
冬場の凍結を防ぎ、長期的な安定運転につながります。


❄️ 冬場の霜取り運転対策

 

寒冷地では、冬場にヒートポンプの熱交換フィンに霜が付着します。
これを防ぐため、ユニットには自動霜取り機能が搭載されていますが、
設置条件によっては霜が多く付く場合もあります。

そのため、以下のような工夫が大切です

  • ヒートポンプの排水口を凍らせないよう、地面の勾配を確保

  • 排水受け皿の設置で、氷が地面に広がらないようにする

  • 雪が吹き込まない方向に設置し、吸気口を塞がない

雪国や寒冷地では、霜取り時の排水が凍結して
ファンが回らなくなるトラブルもあるため、
「冬場を想定した設置」が欠かせません⛄


運転音への配慮

 

ヒートポンプの稼働音は40dB前後(エアコン並み)ですが、
夜間運転や住宅密集地では音の反射や振動に注意が必要です。

  • 隣家との距離を取る

  • コンクリート壁など反射面を避ける

  • 架台に防振ゴムを使用し、振動を吸収

こうした配慮により、「静かで快適な運転環境」が実現します


点検・メンテナンススペースの確保

 

ヒートポンプは定期点検が欠かせない機器です。
背面や側面が狭いと、フィン洗浄や部品交換が困難になります。

点検口として前面に80cm以上の作業スペースを確保することで、
将来のメンテナンスもスムーズに行えます


設置環境の最適化が性能を左右する

 

ヒートポンプは“空気の流れ”を使う機械。
つまり、設置環境が性能に直結します。

風通しが良く、排水処理がしやすく、メンテナンスも行える場所――
そんな場所を選ぶことが、長く快適に使うための秘訣です✨


まとめ

 

✅ 通気性の確保が効率アップの鍵
✅ 配管距離は短く、断熱材をしっかり施工
✅ 冬場は霜取り運転と排水凍結に注意
✅ 防振対策とスペース確保で静音化
✅ 設置環境の工夫が性能と寿命を決める


エコキュートは「空気」と「電気」でお湯を生み出す、省エネの象徴
その性能を最大限に引き出すのは、確かな設置技術と細かな配慮です。
見えない部分こそプロの腕の見せどころですね✨

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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松風電設のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

佐世保市に会社を構え、長崎県のエリアで電気工事を行っている

松風電設株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

タンク設置のポイント

 

 

 

 重量物を安全に据え付けるために

 

エコキュートの心臓部ともいえるのが、貯湯タンクユニットです。
このタンクは、家庭で使用するお湯を貯めるための装置であり、
満水時には400〜600kg以上にもなる重量物

安全に、そして長く安定して使用するためには、
設置場所・基礎・固定方法など、すべてにおいて慎重な施工が求められます。


設置場所の基本条件

 

タンクは、給湯器のように軽い機器ではありません。
そのため、設置する際には以下の条件を必ず満たす必要があります

1. 水平で強固な基礎

コンクリート基礎の厚さは10cm以上が理想。
タンクの重量を均等に支えられるよう、水平精度をしっかり確保します。
基礎が傾いていると、タンクが傾いた状態で水圧がかかり、
経年でひび割れや転倒のリスクが高まります⚠️

2. 屋外での直射日光・風・雨の影響を考慮

タンクは屋外設置が基本ですが、
なるべく直射日光を避け、通気性の良い場所を選びます。
直射日光は外装樹脂の劣化を早める原因にも。
また、強風地域では転倒防止対策を強化することが重要です️

3. 水抜き・排水スペースの確保

タンク下部にはドレン排水口があります。
点検・排水がスムーズにできるよう、前方60cm以上の作業スペースを確保するのが理想です。


アンカー固定と転倒防止の施工ポイント

 

タンクの転倒防止は、安全施工の最重要項目です

1️⃣ アンカーボルトで基礎へしっかり固定
 → 各メーカーの施工基準に従い、アンカーの本数・位置を正確に設置。

2️⃣ 架台(ベースプレート)の水平確認
 → タンク底部にわずかな歪みがあるだけでも、振動や転倒リスクが増加。

3️⃣ 地震対策バンド・ステーの取り付け
 → 地震時にタンクが倒れないよう、ステンレス製バンドで壁面や支柱に固定します。
  特に寒冷地や地盤の緩い地域では必須の施工です。

4️⃣ 配管のたわみ・引っ張り防止
 → タンク接続部の配管にテンションがかかると、破損や漏水の原因になります。
  柔軟なルート取りとスリーブ保護で長期安定を確保✨


 設置環境と耐久性

 

タンクは常に屋外環境に晒されます。
そのため、設置方向と風通しも重要。

  • 強風が直接吹きつけない位置に設置

  • 落雪や屋根からの雨だれが直撃しないよう注意

  • 周囲に物を置かず、点検スペースを確保

特に雪国では、屋根の雪止め・転倒防止金具の併用が推奨されます⛄


メンテナンス性も考えた設置を

 

タンクのメンテナンスや部品交換を行う際、
前面・側面にスペースがないと作業ができません。

「見た目をスッキリさせたい」と壁際ギリギリに設置してしまうと、
後からの点検で苦労するケースも。
将来の整備性まで考えた配置計画が理想です✨


まとめ

 

✅ タンクは400kg以上の重量物
✅ 水平で強固な基礎が必須
✅ アンカー固定と地震対策を徹底
✅ 排水・点検スペースを確保
✅ 将来のメンテナンス性も意識する

見えない部分にこそ、安全と品質が詰まっている――
それが、タンク設置のプロの仕事です

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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