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日別アーカイブ: 2025年10月14日

松風電設のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

佐世保市に会社を構え、長崎県のエリアで電気工事を行っている

松風電設株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

タンク設置のポイント

 

 

 

 重量物を安全に据え付けるために

 

エコキュートの心臓部ともいえるのが、貯湯タンクユニットです。
このタンクは、家庭で使用するお湯を貯めるための装置であり、
満水時には400〜600kg以上にもなる重量物

安全に、そして長く安定して使用するためには、
設置場所・基礎・固定方法など、すべてにおいて慎重な施工が求められます。


設置場所の基本条件

 

タンクは、給湯器のように軽い機器ではありません。
そのため、設置する際には以下の条件を必ず満たす必要があります

1. 水平で強固な基礎

コンクリート基礎の厚さは10cm以上が理想。
タンクの重量を均等に支えられるよう、水平精度をしっかり確保します。
基礎が傾いていると、タンクが傾いた状態で水圧がかかり、
経年でひび割れや転倒のリスクが高まります⚠️

2. 屋外での直射日光・風・雨の影響を考慮

タンクは屋外設置が基本ですが、
なるべく直射日光を避け、通気性の良い場所を選びます。
直射日光は外装樹脂の劣化を早める原因にも。
また、強風地域では転倒防止対策を強化することが重要です️

3. 水抜き・排水スペースの確保

タンク下部にはドレン排水口があります。
点検・排水がスムーズにできるよう、前方60cm以上の作業スペースを確保するのが理想です。


アンカー固定と転倒防止の施工ポイント

 

タンクの転倒防止は、安全施工の最重要項目です

1️⃣ アンカーボルトで基礎へしっかり固定
 → 各メーカーの施工基準に従い、アンカーの本数・位置を正確に設置。

2️⃣ 架台(ベースプレート)の水平確認
 → タンク底部にわずかな歪みがあるだけでも、振動や転倒リスクが増加。

3️⃣ 地震対策バンド・ステーの取り付け
 → 地震時にタンクが倒れないよう、ステンレス製バンドで壁面や支柱に固定します。
  特に寒冷地や地盤の緩い地域では必須の施工です。

4️⃣ 配管のたわみ・引っ張り防止
 → タンク接続部の配管にテンションがかかると、破損や漏水の原因になります。
  柔軟なルート取りとスリーブ保護で長期安定を確保✨


 設置環境と耐久性

 

タンクは常に屋外環境に晒されます。
そのため、設置方向と風通しも重要。

  • 強風が直接吹きつけない位置に設置

  • 落雪や屋根からの雨だれが直撃しないよう注意

  • 周囲に物を置かず、点検スペースを確保

特に雪国では、屋根の雪止め・転倒防止金具の併用が推奨されます⛄


メンテナンス性も考えた設置を

 

タンクのメンテナンスや部品交換を行う際、
前面・側面にスペースがないと作業ができません。

「見た目をスッキリさせたい」と壁際ギリギリに設置してしまうと、
後からの点検で苦労するケースも。
将来の整備性まで考えた配置計画が理想です✨


まとめ

 

✅ タンクは400kg以上の重量物
✅ 水平で強固な基礎が必須
✅ アンカー固定と地震対策を徹底
✅ 排水・点検スペースを確保
✅ 将来のメンテナンス性も意識する

見えない部分にこそ、安全と品質が詰まっている――
それが、タンク設置のプロの仕事です

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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